YG性格検査で営業社員の育成をした事例
営業職の育成
YG性格検査を活用すると仕事の成果をあげるための適切な指導ができます。
営業担当者や管理者には、
- 主体性(積極性、やる気)があって意欲性が高い
- 行動力がある
- 熟慮的(計画性)である
ことが望まれます。
この3要素が揃うように指導します。
主体性があって意欲に満ちた人は問題意識が高く、現状を改善しなければならないと考えます。
ですから、まずは自分のあるべき姿をイメージできる、描けるように指導します。
成果を出せる力を持っている人の中でも、YG性格検査のB型の人への指導は難しいところがあります。
B型の人は情緒が不安定で、特に、因子C、因子Nの点が高く、因子Oも点が高いと独善的な人です。
仕事を良くやり、できるタイプですが、人間関係がうまくいかないため、組織ではトラブルを発生しやすいからです。
このタイプの人には、自己の特性を自ら知り、コントロールできるように指導します。
YG性格検査で営業社員の育成をした事例
人材育成に力を入れてらっしゃる鉄鋼専門商社では、20年前にYG性格検査を導入しました。
そのお手伝いをした時、まず、最初に営業担当の行動特性の分析や営業部門全体の特質の掌握にYG性格検査を利用しました。その診断を元に的確なコンサルティングを進め、営業成果を上げることができました。
2年後、その営業社員達に2回目のYG性格検査を実施したところ、
営業社員の「主体性」「行動性」「決断力」の行動特性の因子が良い方向に変化していました。
これは、2年間の人材教育の結果の表れです。
この事実に、営業社員本人はもちろん、私にとっても大きな驚きと喜びでした。
行動科学として、人の意思・教育が行動特性を変化させ、そのことが測定でき、仕事に及ぼす影響の重大さと、YG性格検査が人材育成に効果があることを確信した瞬間でした。
この鉄鋼専門商社は、20年を経た現在も人事と人材育成にYG性格検査を活用し続け、海外進出の人材育成、女性社員の活用にも力を入れられています。
社員の成長により組織は着実に強化されています。
(長谷川好宏著 「YGテスト入門」より)
次のページへ