YG性格検査は心理学的根拠に基づいた信頼性の高い性格検査です。人材の適材適所のための活用方法をご紹介します。

YG性格検査のD型について

YG性格検査では、5つのパターン図(A,B,C,D,E)から性格の輪郭をつかむことができます。
型に優劣はありません。その中のD型について解説します。

D型は積極性安定型と言われており、YG性格検査を利用している企業や組織では、採用のときにD型の人を選ぶケースが多いようです。確かに、D型を選択すれば無難ですが、思考外向性で思慮の浅い、無計画な行動をする人も多くいます。

D型のプロフィール表(採点結果のグラフ)は、右下がり型です。このような人は内的整合性もとれていてバランスの良い人です。
管理者またはその候補者として採用する時、または社内で昇格させる時に見る視点は3つあります。

1.その人の行動計画性を見る

行動計画性には4つのパターンがあります。
・熟慮型
・果断型
・順応型
・衝動型
これは因子R-T-Gの関係によって判ります。
管理職や営業職に向く人は熟慮型・果断型の人、つまり
  • やや慎重ではあるが行動の早い人
  • 決断が早く分析的・計画的な人
です。
また、因子Agの点数でその人の主体性・積極性を判定できます。強すぎると攻撃的で管理職には不向きです。適度な意欲性・積極性が求められます。

因子Gの点数からは行動性が活発か不活発化か、スピードが遅くないか、着手が遅くないか等を評価します。

現代のビジネスでは、行動が速くないと遅れを取ってしまいますし、成果につながりません。この意味で因子Gの評価は大事です。

2.客観性について

D型は因子Oの点数が低いと客観性が高まります。その時、プロフィール表上で因子Coは因子Oの近くになければなりません。因子Coと因子Oは姉妹因子と考えてください。

3.社交性について

D型は因子A因子Sの点数が高いことが望ましく、そのような人は社交性が豊かです。因子Aと因子Sも姉妹因子なのでプロフィール表での位置が近くにあること、因子Sの点が因子Aより高いことがポイントです。因子Aの方が高得点だと支配性と自己顕示性が表面に出てきて、人間関係上に好ましくないでしょう。

型判定にとどまらず、因子をよく見ることによって、その人物像がより鮮明に浮かび上がってきます。

(長谷川好宏著 「YGテスト入門」より)

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書籍「YGテスト入門」
で詳しく解説しています。

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