知能検査を導入した企業(製造業)の事例
K社(製造業)では日頃から社員教育や社員の能力開発に力を入れています。
社長の発案で社内の人事配置と個々の能力がマッチしているかを確認するため、社員全員に
キャッテルCFIT知能検査を実施することとなりました。
検査の結果を見てみると、ある1人の男性社員のIQ値が突出して高い結果となっていました。
その社員は社内でもあまり目立たない部署で、彼自身も性格的に目立つ人ではなかったので、社長は驚きました。
確かに彼の普段の仕事振りは目立つことはないのですが、堅実で細やかさも備えていることを思い出しました。
また社内の彼に対する評価でも悪い話をこれまで聞いたことはほとんどありません。
これはIQ値が高いことと関係しているのではと思った社長は彼をより重要な工程に配属することにしました。
彼の潜在している能力を引き出さなければという強い思いが芽生えたからです。
新しく配属する工程は、彼がこれまで就いていた仕事より要求の高い仕事が多くありましたが、彼の仕事振りは、仕事を覚えるのにも、慣れるのにもスムーズで、職場でも理解力が高いという評判でした。
ある程度、新しい仕事に慣れだすと、彼は仕事の効率を高める工夫をいくつか発案し改善を行うようになりました。
その改善内容は誰にも思い付かないような優れた内容ではなく、ちょっとした工夫や必要な情報を一覧表にまとめるといった、社長から見ると誰でも思い付くような改善内容で、なぜ今まで担当していた社員が出来なかったのか不思議なくらいでした。
社長は、彼の仕事振りとIQ値の高さの相関を考えてみて、「知能が高いということはこういうことなのか」と感じ取り、社員の採用でも
キャッテルCFIT知能検査を導入することとなりました。
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